自分の「将来価値」に注目せよ?/TwitterがNY Timesの12倍以上の時価総額になる理由とファイナンス的キャリアの考え方
Essentials of Finance(ファイナンス基礎)のDay1が終了!
(英語のMBAの日常を時々書いてみようという試みです。)
”A dollar today is worth more than a dollar tomorrow.”
(今日の100円は明日の100円より価値がある)
というファイナンスの基礎となる考え方、そしてなぜファイナンスがビジネス上大切なのかという導入部分を学んだ後、事業の「現在価値」を計算する簡単な演習へ。
上記の考え方に基づき、将来生み出すキャッシュを「年数」と「割引率」をつかって現在の価値に割り戻すという簡単な演習を行いました。
Accountingクラスの出来がひどかったので、Financeは始まるまえから相当恐怖心がありました。しかし、星野先生の巧みなファシリテーションもあり、1日目は無事終了!オーイエス!
経済学部で数学も好きだったので、意外にファイナンスは相性が良いかもしれません。(今回はドイツ、マリ、オーストラリア出身の学生の次くらいにはクラスに貢献できたかな。。苦笑)
さて、その帰り。来週の読書会の題材になっているので、最近話題になった
ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
をよんでいると、ちょうどその日学んだばかりのキャッシュフローの話がでてきました。
「NY Timesの企業価値とTwitterの企業価値を比べてみるとよい。どちらにも数千人の社員がいて、どちらも数約万人にニュースを届けている。でも、 2013年にTwitterが上場したときの時価総額は240億ドルで、NY Timesの12倍を超えていた。前者は1憶3300万円の利益を計上し、Twitterは赤字だったのに。なぜTwitterにそこまでの高値がつくの だろう?」
「・・・答えはキャッシュフローだ」
学んだことがちょうどでてきた!
将来どれくらいキャッシュフローを生み出すことができるか、その総和がその企業の現在価値を決める。そのため、今は赤字だけれでも大きな伸び代のあるtwitterが、すでに独占が終わりキャッシュフローの大幅な増加が見込めないNY Timesより時価総額が大きくなる、という理屈になっているようです。
(実際には、リンクトインやペイパルの例を用いて、詳しい説明があります。)
つまり、価値のある企業になるには、「成長」するだけでなく、「存続」して生み出し続ける、将来のキャッシュフローが大事とのこと。
ベンチャーの実例と結び付くと、ファイナンスもなかなか面白いじゃないか!!
そこでふと思ったのは、
この考え方は企業だけではなく、個人にも当てはまるのでは?
ということです。
キャリア、特に20代のキャリアでは、ポジションとか年収は心配すべきでなく、「自分の幅を広げるような仕事をしているか」「自分の能力をストレッチするような、努力が求められる仕事がしているか」が大事、とよく言われます。
今回学んだファイナンスの「現在価値/将来価値」の考え方をあてはめると、”将来ちゃんと稼げるようになるように、今はスキルを伸ばすことや経験を積むことを優先せいよ” あるいは "将来価値ある仕事やビジネスが作り出すよう、土台づくりを今やっとけよ"ということでしょうか。
あるいは、
将来の成長を見込んだ現在価値を説明できるようになれば、合コンでのモテ度があがるかもしれない!!(※ディスカウントキャッシュフローをわかってくれる女子に限る)
それではまた次回~