Nori Itoのブログ (旧:GLOBIS 英語MBA体験記)

グロービスの英語MBAの体験や学びを時々つづっていました。2018年4月からは、1日1つつぶやきを書いていきます。

手に汗握り、背中まで汗かく感動の一冊

やる気を引き出し、人を動かす リーダーの現場力
 

「リーダーの仕事は”現在の課題解決”ではなくて、”課題そのもの”を変えることだろ!」と著者の迫さんが怒られるシーンがあるのですが、あれもこれもやらなきゃと目の前の"課題"で頭がいっぱいになっている自分にも言われているようで、ギクリと身につまされ、このくだりを読みながら背中にすごい汗かいてました。

「たとえば、原宿に旗艦店を開いて東京に進出する以前のユニクロと、今のユニクロの"課題"は同じだと思う?」「一生懸命目先の改善を積み重ねることは大事だけれど、事業を次のステージにぐっと成長させられるような案を考え、アクションをとらないと」。御意にござります。その後いくつも現場を巡りながら考え、次につながる成長施策を打ち出していく迫さんの気迫と行動に胸をうたれました。

もうひとつすごいなと思ったのが、通称 "Upside down Management=上下逆転マネンジメント"の考え方。「”自分が頑張った”は最悪のリーダーシップ」「仕事を手放し、メンバーができるようになるまで二人三脚で伴走する」「自己成長など自意識を捨て、組織の可能性を100%引き出せるよう集中する」などなど、ご自身がリアルに失敗しながら学んだ教訓を書かれていて、ガンガンメモとりながら読んでしまいました。

思えば約3年前に英語セミナーにお越し頂くために打ち合わせに伺ったときも、なぜかご指定の場所は都内同社の研修所でした。直前まで他の社員の方とサービスの研究?研修?をされていたのが印象的でした。まずは現場に入り込んで課題を解決しつつも、だんだんと課題そのものを変革し、アクションを打ってきたからこそ、V字回復してきたのかなあ。冷静な判断の背後にサービスへの愛とコミットメントが感じられて、自分も見習ってがんばろう!と思える熱い本でした。