Nori Itoのブログ (旧:GLOBIS 英語MBA体験記)

グロービスの英語MBAの体験や学びを時々つづっていました。2018年4月からは、1日1つつぶやきを書いていきます。

「21世紀を代表する企業を作る」なぜ会社を始めるのか?

随分前に書かれた本ですが、サイバーエージェントの創業者 藤田さんの本を読みました。

 

 

個人的に感銘を受けたのが、彼が「なぜ会社を作ろうとしているのか?」と自問自答する中でひとつの解にたどりつく箇所。下記、抜粋です。

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「私自身、ゲームやギャンブルは好きですが、どうしてもお金もちになりたいというわけではなかったからです。それでは、何故?何を目指して会社をやろうと考えているのだろう?」

 

「一気に読み、衝撃をうけました。私も将来、ビジョナリー・カンパニーをつくろうと考えました。この本には、時を超えて生存し続ける企業とは何か、ということが書かれています。経営者のカリスマ性が大事なのではなく、企業そのものが究極の作品であることが書かれています。」

 

「社長という仕事には憧れない。でも、ソニーやホンダのような会社は、人々の生活や社会に大きな影響を与えている偉大な会社です。就職活動をする若者にとっても憧れの存在です。そんな会社を自らの手でつくりあげよう」

 

「過去の栄光にすがるのではなく、自分たちの手で新しい時代に新しい会社を作り上げよう。自分の夢であり目標がはっきりと設定された瞬間でした。<おれは21世紀を代表する企業をつくる>」

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自身もベンチャーにいたので、普通の人より「会社を売却した」「勤めている会社が上場した」「新しく会社をはじめようと思っている」などの話を聞くことが多いように思います。

 

そのように起業して成功した友人や知人の話を聞くたびに、「かっこいいなあ」と思っていました。漠然とですが、自分もいつかはそうしたい、と。

 

ただ、なぜかっこいいなあと思うか、なぜ自分もやってみたいと思うのかというと、よくわかっていませんでした。

 

お金でしょうか?名誉でしょうか?

 

寝る前によく考えていましたが、どうも「なにがなんでもお金がほしい」というわけではなさそうです。良いことなのかわかりませんが、お金に対する強い欲望が沸いてこないのです。(これは、質素な環境で育ったため、楽しいお金の使い方をまだ知らないという面がおおいにあると思いますが)

 

名誉といえば、ラジオっ子だったので、なぜかラジオパーソナリティとして自分の話を伝えている光景こそ「もしそんな未来がきたら楽しそうだなあ」とよく頭に浮かびます。ただ、どうしても名誉がほしくて、そのために会社を起こすのか?といわれると、どうもそこまで強い願望はありません。

 

ただ、「会社という作品を作りたい」という彼の考えを読んだとき、自分の中でカッと熱くなるものがありました。作品をつくりたい、そしてその作品を通して多くの人にポジティブな影響を与えたい。これは私の中にも共鳴するものがありました。

 

私が教育業界で働いているのは、人々が新しいことを学んだ時に発生するエネルギーにひかれているからです。新しいことを知るって楽しいし、さらに新しいスキルや知識で未来を切り開くことできます。

 

自分が作り出した作品である会社で、たくさんの人がポジティブな体験をしたとしたら、、、、これは確かに、ワクワクしてきます。いったい、どんな作品(会社)をつくれば、自分がこれはと思える体験を届けられるでしょうか?

 

面白い視点をもらった1冊でした。他にも具体的に役立った箇所があったので、また別日に書きたいと思います。