英語MBAサバイバル:先輩Rickからのアドバイス「テキストを受け取ったらすぐ読み始めて、課題は常に前倒し!」
英語を読むのに非常に時間がかかり、課題になかなか時間が割けず準備不足で授業に行ってしまうことが多い自分に、2014生のアメリカ人・Rickがアドバイスしてくれた。
「Nori、おれは全部前倒しで課題やってるよ。テキストもできる限りタームが始まるまえに目をとおしている。2~3個先の課題までやっておくこともある」
そうだった!
日本の受験勉強でゴリゴリ勉強したはずの自分が、勉強の基本のきを完全に忘れていた!
本は目次からちゃんと読んで全体像を掴めというのと同様、テキストには早めに目を通して、全体像を掴んでいた方が当然頭に入る。
大量に本を読みたい・読まなければいけない時は、
・早い段階で全体像と流れを掴む
・アウトプットを意識しながら読む
・仮説を持ちがなら、論点を整理しながら読む
などの方法が良いことも忘れてしまっていた。
現に今度ファイナンスの授業のわかりがよいのも、アカウンティングのできなさに懲りて、なんとか楽してコンセプトを頭にいれられないかな、、、とお正月に下記の本を読んだことで、頭の中に目次ができていることが大きいのだと思う。
言うは易し、行うは非常に難しだけれど、今期はなるべくこれでやってみよう!
ビジネススクールは究極のチーム戦 / 30人が協力して届く学びの質の高さは、1人のそれより遥かに高い!
【ビジネススクールでは、時に下記のような視野のせまい考えに至ってしまうことがある】
*学んだことを咀嚼し、頭にいれて、仕事の日々で実践する、これは自分でやらないとどうにもならない。
*お金を払って、貴重な時間を投資し始めたからには、その元をとらないといけない。
*授業は相対評価だから、発言ができなかったり、レポートではずしてしまったりして、CとかDとか悪い成績がつくのを回避したい。(※グロービスではD以下が5個たまると、学習を継続できなくなる)
*そして、英語MBAでは自分の不得手な第二言語で表現しなければならない。どんどん議論が進んで貢献しづらくなる前に、自分に言えそうなところで発言しておきたい。
こういう側面だけをみると、ビジネススクールでの学びは自分という「個人」がいかに努力するかということが極めて大事なように一見思えてしまう。
が、それはほんとか?
元来の負けず嫌いの性格が「勉強」と名のつくものではさらに磨きがかかり、自分も上記のように考えてしまうことが時々ある。個人としてちゃんと努力して学びを深めることこそ、大事じゃないか、と。
が、それでほんとに学びは深まるのか?
個人で学べる深さや広さは限られている。オンライン全盛の時代、知識だけを脳みそにいれたいなら、いくらでも手段はある。一人で机やパソコンに向かって学んだ方が、効率はよいかもしれない。
が、それでほんとに楽しいのか?
ということを、「10月から単科生で入ってきた方々」や「英語単科生として長く一緒に授業をとってきた方々」と今期同じクラスをとってみて感じた。
前者のみなさんはグロービスの看板講師の一人、GilのCritical Thinkingを受講し(飲み会やクラス外の活動でみんなを巻き込むのが上手なことでも有名)、そしてそのクラスには人をまとめるのが上手なJefferyさんがメンターとして入っていて、みんなが協力して学ぶような雰囲気を作っていた。
後者のみなさんはいくつかのクラスを助け合いながら一緒にくぐりぬけてきて、すでに戦友のような雰囲気がある。お互いの得意・不得意などもなんとなくわかっていて、足りないところを補うことができる。
その2つのグループのみなさんの影響が多分にあり、「勉強会を積極的に開催する」「お互いにサポートしあって学びを深める」という雰囲気が自然に形成されていて、これや本当にすごい!と自分は社員なのにすごく勉強させてもらった。
グロービスのクラスは、15分~30分グループディスカッションが2~3回、プレゼン、それをうけてのクラスのディスカッション、そして講師のラップアップという形式で進む。
※参考
Campus Environment | MBA in Japan | GLOBIS MBA - Largest Business School in Japan
講師は当然伝えたい知識や考え方をもって臨むけれど、どこまで学びを深められるか、どこまで議論の質をたかめられるかは、やはりひとりひとりの参加者の努力次第。
色々意見がぶつかったり、ときに脇道にそれたりするけれど、これは「全員で学びを深める・質を高める」というチーム戦なんだなあと再認識させてもらいました。
そうすることで、自分に足りていないところを吸収することができ、結果的には一人で学ぶより、ずっと先にいけるのだと思う。(もちろん、クラスディスカッションに貢献できるように、自分がしっかり準備してくることも本当に大事)
ではでは~
自分の「将来価値」に注目せよ?/TwitterがNY Timesの12倍以上の時価総額になる理由とファイナンス的キャリアの考え方
Essentials of Finance(ファイナンス基礎)のDay1が終了!
(英語のMBAの日常を時々書いてみようという試みです。)
”A dollar today is worth more than a dollar tomorrow.”
(今日の100円は明日の100円より価値がある)
というファイナンスの基礎となる考え方、そしてなぜファイナンスがビジネス上大切なのかという導入部分を学んだ後、事業の「現在価値」を計算する簡単な演習へ。
上記の考え方に基づき、将来生み出すキャッシュを「年数」と「割引率」をつかって現在の価値に割り戻すという簡単な演習を行いました。
Accountingクラスの出来がひどかったので、Financeは始まるまえから相当恐怖心がありました。しかし、星野先生の巧みなファシリテーションもあり、1日目は無事終了!オーイエス!
経済学部で数学も好きだったので、意外にファイナンスは相性が良いかもしれません。(今回はドイツ、マリ、オーストラリア出身の学生の次くらいにはクラスに貢献できたかな。。苦笑)
さて、その帰り。来週の読書会の題材になっているので、最近話題になった
ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
をよんでいると、ちょうどその日学んだばかりのキャッシュフローの話がでてきました。
「NY Timesの企業価値とTwitterの企業価値を比べてみるとよい。どちらにも数千人の社員がいて、どちらも数約万人にニュースを届けている。でも、 2013年にTwitterが上場したときの時価総額は240億ドルで、NY Timesの12倍を超えていた。前者は1憶3300万円の利益を計上し、Twitterは赤字だったのに。なぜTwitterにそこまでの高値がつくの だろう?」
「・・・答えはキャッシュフローだ」
学んだことがちょうどでてきた!
将来どれくらいキャッシュフローを生み出すことができるか、その総和がその企業の現在価値を決める。そのため、今は赤字だけれでも大きな伸び代のあるtwitterが、すでに独占が終わりキャッシュフローの大幅な増加が見込めないNY Timesより時価総額が大きくなる、という理屈になっているようです。
(実際には、リンクトインやペイパルの例を用いて、詳しい説明があります。)
つまり、価値のある企業になるには、「成長」するだけでなく、「存続」して生み出し続ける、将来のキャッシュフローが大事とのこと。
ベンチャーの実例と結び付くと、ファイナンスもなかなか面白いじゃないか!!
そこでふと思ったのは、
この考え方は企業だけではなく、個人にも当てはまるのでは?
ということです。
キャリア、特に20代のキャリアでは、ポジションとか年収は心配すべきでなく、「自分の幅を広げるような仕事をしているか」「自分の能力をストレッチするような、努力が求められる仕事がしているか」が大事、とよく言われます。
今回学んだファイナンスの「現在価値/将来価値」の考え方をあてはめると、”将来ちゃんと稼げるようになるように、今はスキルを伸ばすことや経験を積むことを優先せいよ” あるいは "将来価値ある仕事やビジネスが作り出すよう、土台づくりを今やっとけよ"ということでしょうか。
あるいは、
将来の成長を見込んだ現在価値を説明できるようになれば、合コンでのモテ度があがるかもしれない!!(※ディスカウントキャッシュフローをわかってくれる女子に限る)
それではまた次回~