Nori Itoのブログ (旧:GLOBIS 英語MBA体験記)

グロービスの英語MBAの体験や学びを時々つづっていました。2018年4月からは、1日1つつぶやきを書いていきます。

言葉がでてこないのは、インプットがないから?? ゴリゴリ英語ビジネス表現を頭に入れるための書

「グローバルな環境でも自信をもってコミュニケーションをとりたい」

「とっさに言葉がでてこないため発表したくてもためらいがでてしまい、せっかくのチャンスを逸するのでなんとかしたい。。。」

 

という受講生の方にお勧めしているのがこちら!

 

 

プロの通訳者の方が書いた本で、ビジネスで使える言い回しがすごく多い。

この本の凄みは、これでもかこれでもか、とちょっとずつ単語を代えながら大事な表現が頭に残るまで繰り返してくれること。

 

まるで大人の公文式のごとく、覚えるまで楽をさせてくれないつくりがいい。

 

「英語はすぐにできるようになる~」みたいな本が多い中で、「そんなんちゃいまっせ、地道なインプットこそがものをいうんだぜ」という著者の思いがビリビリ伝わってくる!

 

自分も机の上に置いて、暇な時にパラパラみてぶつぶついっております~^^

【レポートウィーク到来】 英語を「書く」ルールを知り、レポートをがりがり書く。

グロービスMBA名物、レポートWeekがやってきました。

 

3か月の中で受講生が最も疲弊する2カ月目後半、レポートWeek。今期は英語定量分析の受講が年初すぐと一番早い開講科目の一つだったので、バレンタインを前に早くもレポート期間に突入です。

 

大人になってから英語が必要になったビジネスパーソンには、英語の書き方の基本の「キ」を学ぶ機会がなかなかないことが多いです。でも、経営学に限らず体系的に何かを学ぶには、読む⇔書くの反復が欠かせないので、アウトプットがうまくできずひじょーに苦戦してしまいがち。

 

(そもそも自分の場合、メールでもちょっと長くなってくると、「これでよかったけ?」と不安になるし、たまに同じ内容をネィティブの同僚が表現すると、ものすごく簡潔かつ明確にまとまっていて驚くこともしばしば。)

 

同じような悩みを抱えたお客さんに相談されて本屋さんを色々探しまわったり、留学経験のある先輩方にあちらこちらで聞いたりした中で、ケリーさんによって書かれたこの本は一番読みやすく、「最低限ここはおさえとけ!」というのがコンパクトにまとまっていた。

 

例えば下記のような、英語を下記進めるヒントがいっぱいつまっている。

 

・できるだけ否定形を避ける(When possible, express even negative in positive form)
・原因・結果をはっきり述べる(State cause and effect)
・まず概論を述べてから詳細に入る(Put outline first and then details and specifics)

 

書かれてみたら当たり前なのだけど、実例と一緒に示してくれるので、とても頭に残りやすい。エッセイやレポートの提出〆切まで余裕がある人にはもう少し詳しく書いた本もあるのだけど、「〆切間近なので、いざ短期間で勝負!」とか「とりあえず必要なとこだけ拾い読み!」という人にとっては、この本は最強だと思う。

 

さあ、今期もがりがり書こう!オーイエス!

 

「銅メダル英語」をめざせ!~発想を変えれば今すぐ話せる~

ビジネスで英語を使うのに本当に必要なことを書いてあり、本当に素晴らしい一冊だった!

 

コロンビア大学MBAの卒業生の方が書いた本書には、タイトルとは正反対に、仕事上最低限必要なレベルに近づけるのに何をやって、何をやらなくてよいのか、さらにそれをいかに楽しんでやるか、についてすごく丁寧に書いてある。

 

英語できるようになりたいなあという方から、ある程度はいけるけどちょっと伸び悩んでいる/さびついてるぜという方まで、たくさんのヒントにあふれた一冊だと思う。

 

「今すぐ」話せるようにならないけど、最低限必要なレベルに近づけるための無駄のないノウハウが詰まっていて、書いてあることをやれば着実に力がつくと思う。

 

時間があるときに英語でいう方法を考えるというのは、自分も今日の帰りから早速やっていきたいところ!

 

熱すぎるかるた漫画(ちはやふる)から学ぶ、英語の聞き取り力の鍛え方

スラムダンク、キャプテンなどに匹敵する熱すぎる展開に、ぐっとこみあげてくるものがちょっと押さえきれんぞ・・・ということが何度もあって最高に面白い漫画だった!

 

読まれた札を相手より速くとるというシンプルなルールの「競技かるた」。地味で単純な種目とおもいきや実際は激しいスポーツみたいで、かつ頭も使う戦略的な要素も重要という意味では、ヒカルの碁に匹敵するワクワク感があった。

 

(実際の名人orクイーン戦をみると、漫画が脚色とはいえない異常なスピードが伝わってきます⇒https://www.youtube.com/watch?v=pwjRb-9dsD0

 

かるたの漫画という発想をきいてすぐ百人一首を全て暗記しはじめ、実際の全国大会などに赴き多くの取材を重ねる傍ら、選手の感覚を掴むために自らも練習を繰り返すという作者の徹底ぶりが細かいとこにも表れていて、ふむふむとうなってしまうこともしばしば。(歌に込められた背景と物語の展開を重ねる手法も圧巻。特に17巻!)

 

そんな中で、英語力向上につながるなと思った点が一つ。競技かるたの重要な要素の一つに、「感じ(読み手の音への反応速度)」がある。これは生まれついての能力によるところが大きいとされていて、主人公もその力を持っている。

 

でも、中盤以降登場する「名人」はプロの読み手の読みを録音し、音のはじまり(たとえば「ふ」という音なら、読み手が「ふ」と発音する前の「f」みたいな最初の一瞬の音ともいえないようなとっかかり)を誰よりも早くとらえるように何度も聞くという努力を繰り返すことで、他の選手の才能や、経験に裏打ちされた戦略的な強さも、全て圧倒してしまう。

 

漫画なので多少は誇張もあるのだろうけれど、こういう音への慣れやこだわりは英語でも大事だな~と。

 

英語圏で育った人と比べて、英語の「音」をつながりでとらえるという経験値が自分には足りないなあと思うことがしばしばある。明確なコミュニケーションを心がける職場の会議やMBAの授業はまだしも、飲み会やBGMの大きいバー、あるいは洋楽などになると極端に理解力がおちてしまう。

 

高校・大学とアメリカで学んだ友人によると、英語を聞いた量がある一定量に達したころから、音を聞いただけで「つづり」がうかぶようになり(表記と音が結び付いた、ということかな?)、単語は音のつながり、文章も単語のつながりとして頭にはいってくるようになったらしい。

 

そういう風になるように、興味のある題材をaudibleなどで集中的に聞く時間を増やして、耳を鍛えたほうが良いなあと思った次第です。聞いたそばから声に出して読むことも、怠けずにやるようにしよう~^^

 

グロービスの授業はインタラクティブなクラスなので、当然スピーキング力は大切。一方で180分の授業時間のうち自分が喋るのはせいぜい15分から20分くらいとすると、残り9割は講師といろんな訛りのある他の学生の発言を「聞いている」ことになる。学びの質を高めるために、耳は鍛える重要性はやはり高いなあと思います。

 

この漫画を読んでも英語はできるようにならないけど、音へのこだわりも含め、なにかひとつごとに熱中したくなってくること請け合いです!

 

英語MBAサバイバル:先輩Rickからのアドバイス「テキストを受け取ったらすぐ読み始めて、課題は常に前倒し!」

英語を読むのに非常に時間がかかり、課題になかなか時間が割けず準備不足で授業に行ってしまうことが多い自分に、2014生のアメリカ人・Rickがアドバイスしてくれた。

 

「Nori、おれは全部前倒しで課題やってるよ。テキストもできる限りタームが始まるまえに目をとおしている。2~3個先の課題までやっておくこともある」

 

そうだった!

 

日本の受験勉強でゴリゴリ勉強したはずの自分が、勉強の基本のきを完全に忘れていた!

 

本は目次からちゃんと読んで全体像を掴めというのと同様、テキストには早めに目を通して、全体像を掴んでいた方が当然頭に入る。

 

大量に本を読みたい・読まなければいけない時は、

 

・早い段階で全体像と流れを掴む

・アウトプットを意識しながら読む

・仮説を持ちがなら、論点を整理しながら読む

 

などの方法が良いことも忘れてしまっていた。

 

現に今度ファイナンスの授業のわかりがよいのも、アカウンティングのできなさに懲りて、なんとか楽してコンセプトを頭にいれられないかな、、、とお正月に下記の本を読んだことで、頭の中に目次ができていることが大きいのだと思う。

 

 

言うは易し、行うは非常に難しだけれど、今期はなるべくこれでやってみよう!

ビジネススクールは究極のチーム戦 / 30人が協力して届く学びの質の高さは、1人のそれより遥かに高い!

ビジネススクールでは、時に下記のような視野のせまい考えに至ってしまうことがある】

*学んだことを咀嚼し、頭にいれて、仕事の日々で実践する、これは自分でやらないとどうにもならない。

 

*お金を払って、貴重な時間を投資し始めたからには、その元をとらないといけない。

 

*授業は相対評価だから、発言ができなかったり、レポートではずしてしまったりして、CとかDとか悪い成績がつくのを回避したい。(※グロービスではD以下が5個たまると、学習を継続できなくなる)

 

*そして、英語MBAでは自分の不得手な第二言語で表現しなければならない。どんどん議論が進んで貢献しづらくなる前に、自分に言えそうなところで発言しておきたい。

 

こういう側面だけをみると、ビジネススクールでの学びは自分という「個人」がいかに努力するかということが極めて大事なように一見思えてしまう。

 

が、それはほんとか?

 

元来の負けず嫌いの性格が「勉強」と名のつくものではさらに磨きがかかり、自分も上記のように考えてしまうことが時々ある。個人としてちゃんと努力して学びを深めることこそ、大事じゃないか、と。

 

が、それでほんとに学びは深まるのか?

 

個人で学べる深さや広さは限られている。オンライン全盛の時代、知識だけを脳みそにいれたいなら、いくらでも手段はある。一人で机やパソコンに向かって学んだ方が、効率はよいかもしれない。

 

が、それでほんとに楽しいのか?

 

ということを、「10月から単科生で入ってきた方々」や「英語単科生として長く一緒に授業をとってきた方々」と今期同じクラスをとってみて感じた。

 

前者のみなさんはグロービスの看板講師の一人、GilのCritical Thinkingを受講し(飲み会やクラス外の活動でみんなを巻き込むのが上手なことでも有名)、そしてそのクラスには人をまとめるのが上手なJefferyさんがメンターとして入っていて、みんなが協力して学ぶような雰囲気を作っていた。

 

後者のみなさんはいくつかのクラスを助け合いながら一緒にくぐりぬけてきて、すでに戦友のような雰囲気がある。お互いの得意・不得意などもなんとなくわかっていて、足りないところを補うことができる。

 

その2つのグループのみなさんの影響が多分にあり、「勉強会を積極的に開催する」「お互いにサポートしあって学びを深める」という雰囲気が自然に形成されていて、これや本当にすごい!と自分は社員なのにすごく勉強させてもらった。

 

グロービスのクラスは、15分~30分グループディスカッションが2~3回、プレゼン、それをうけてのクラスのディスカッション、そして講師のラップアップという形式で進む。

 

※参考

Campus Environment | MBA in Japan | GLOBIS MBA - Largest Business School in Japan

 

講師は当然伝えたい知識や考え方をもって臨むけれど、どこまで学びを深められるか、どこまで議論の質をたかめられるかは、やはりひとりひとりの参加者の努力次第。

 

色々意見がぶつかったり、ときに脇道にそれたりするけれど、これは「全員で学びを深める・質を高める」というチーム戦なんだなあと再認識させてもらいました。

 

そうすることで、自分に足りていないところを吸収することができ、結果的には一人で学ぶより、ずっと先にいけるのだと思う。(もちろん、クラスディスカッションに貢献できるように、自分がしっかり準備してくることも本当に大事)

 

ではでは~

自分の「将来価値」に注目せよ?/TwitterがNY Timesの12倍以上の時価総額になる理由とファイナンス的キャリアの考え方

Essentials of Finance(ファイナンス基礎)のDay1が終了!

(英語のMBAの日常を時々書いてみようという試みです。)

 

”A dollar today is worth more than a dollar tomorrow.”

 (今日の100円は明日の100円より価値がある)

 

というファイナンスの基礎となる考え方、そしてなぜファイナンスがビジネス上大切なのかという導入部分を学んだ後、事業の「現在価値」を計算する簡単な演習へ。

 

上記の考え方に基づき、将来生み出すキャッシュを「年数」と「割引率」をつかって現在の価値に割り戻すという簡単な演習を行いました。


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Accountingクラスの出来がひどかったので、Financeは始まるまえから相当恐怖心がありました。しかし、星野先生の巧みなファシリテーションもあり、1日目は無事終了!オーイエス!

 

経済学部で数学も好きだったので、意外にファイナンスは相性が良いかもしれません。(今回はドイツ、マリ、オーストラリア出身の学生の次くらいにはクラスに貢献できたかな。。苦笑)

 

さて、その帰り。来週の読書会の題材になっているので、最近話題になった

 

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

 

をよんでいると、ちょうどその日学んだばかりのキャッシュフローの話がでてきました。

 

「NY Timesの企業価値Twitter企業価値を比べてみるとよい。どちらにも数千人の社員がいて、どちらも数約万人にニュースを届けている。でも、 2013年にTwitterが上場したときの時価総額は240億ドルで、NY Timesの12倍を超えていた。前者は1憶3300万円の利益を計上し、Twitterは赤字だったのに。なぜTwitterにそこまでの高値がつくの だろう?」

 

 

「・・・答えはキャッシュフローだ」

 

学んだことがちょうどでてきた!

 

将来どれくらいキャッシュフローを生み出すことができるか、その総和がその企業の現在価値を決める。そのため、今は赤字だけれでも大きな伸び代のあるtwitterが、すでに独占が終わりキャッシュフローの大幅な増加が見込めないNY Timesより時価総額が大きくなる、という理屈になっているようです。

(実際には、リンクトインやペイパルの例を用いて、詳しい説明があります。)

 

つまり、価値のある企業になるには、「成長」するだけでなく、「存続」して生み出し続ける、将来のキャッシュフローが大事とのこと。

 

ベンチャーの実例と結び付くと、ファイナンスもなかなか面白いじゃないか!!

 

そこでふと思ったのは、

この考え方は企業だけではなく、個人にも当てはまるのでは?

ということです。

 

キャリア、特に20代のキャリアでは、ポジションとか年収は心配すべきでなく、「自分の幅を広げるような仕事をしているか」「自分の能力をストレッチするような、努力が求められる仕事がしているか」が大事、とよく言われます。

 

今回学んだファイナンスの「現在価値/将来価値」の考え方をあてはめると、”将来ちゃんと稼げるようになるように、今はスキルを伸ばすことや経験を積むことを優先せいよ” あるいは "将来価値ある仕事やビジネスが作り出すよう、土台づくりを今やっとけよ"ということでしょうか。

 

あるいは、

 

将来の成長を見込んだ現在価値を説明できるようになれば、合コンでのモテ度があがるかもしれない!!(※ディスカウントキャッシュフローをわかってくれる女子に限る)

 

それではまた次回~